日本を語るストーリーが全国で待っている 日本遺産

『日本遺産(Japan Heritage)』とは

日本遺産は、損傷や破壊などから文化財・自然等を保護する世界遺産とは異なり、
地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを認定し、
ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、
国内外に戦略的に発信することにより、地域の活性化を図るため文化庁が2015年に創設した制度です。
各ストーリーが広域に渡って展開されているため、
ひとつのストーリーにたくさんの見どころがあることが魅力です。

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古き良き有形・無形の文化財を活用し未来へつなぐ『日本遺産』

後藤織物⼯場

個々の文化財を結びつけることで
いっそう旅行が楽しめる

歴史の深い国である日本には全国各地に貴重な文化財があり、文化財指定を受けたものは大切に保存されてきました。既存の文化財の活用が注目され、一つ一つ独立した文化財の価値をよりいっそう活かし楽しめるようにすることが求められる中、平成26年に「シリアルノミネーション(連続する遺産)」という捉え方で群馬県の『富岡製糸場と絹産業遺産群』が世界遺産の登録を受け、製糸場の来場者が前年比の4倍近くに増加しました。一つ一つの単品ではなくそれらを一定のテーマやストーリーの中で「面」として捉えること、また、日本遺産のストーリーの仕組みは、地域の風土に根ざした世代を超えて受け継がれている伝承、風習などを踏まえたストーリーの下に有形・無形の文化財群が、一つのパッケージとなっているためよりいっそう旅行が楽しめる形になっています。

水郷めぐり

柔軟な認定で地域の
ブランド化・活性化へ

日本遺産は、観光振興にも結びつけながら地域の活性化を図るということを目的に創設されました。そのため、国指定に限らず未指定のものも含めて地域の資源として積極的に発信することで、地域のブランド化、地域住民の方々の誇りと自身の再確認のきっかけとなるなど、地域の活性化を促進します。全国各地にある文化財群を「日本遺産」として各地域が主体となって総合的にPRすることで、最終的には「地方創生」へ繋がっていくのです。

デカンショ祭

日本各地で魅力発信の渦が
巻き起こることに期待

日本遺産は文化庁のみの取り組みではなく、政府の基本的な方針や計画の中に組み込まれた事業です。言わば日本遺産というものは、日本の素晴らしさを世界に発信する「文化財版のクールジャパン戦略」です。日本遺産は2020年度には累計で104件認定されるまでになりました。日本遺産を通じて地方創生への取り組みを進め、各地域が主体となって国内外へ発信することにより、日本各地で魅力発信の渦が巻き起こることが期待されます。

保存と活用の両立 そして未来へ
キーワードは『人』

日本遺産は古き良きものを今に楽しもうというものだけではなく、若い世代や子供たちにしっかりと伝え、未来へ繋いでいくという事が大切です。
文化財をバランス良く保存し活用していくことで、古き良き有形・無形の文化財が今に活かされ、地域が活性化し、観光面でもまちが賑わい、地域経済も潤うという「保存と活用の好循環」が実現します。そのためのキーワードは『人』です。専門知識を持った人材の活用、地域住民の協力といった人の面での工夫が必要になってきます。日本遺産は、「まちづくり」と「人づくり」の両面において期待されています。古くてありがたいものというだけではなく、現代においてもありがたい文化財だからこそいっそう「保存と活用の両立」が重要なのです。
「日本遺産」と地域の未来ははじまっています。

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