スペインの芸術

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スペインの芸術|スペイン観光ガイド

様々な文化が流入・交錯し、育まれたスペインの芸術。
 エル・グレコの宗教画から、宮廷画家ベラスケスの名画、内面を鋭く描いたゴヤやピカソのメッセージ性ある作品、シュルレアリスムのダリの作品まで、実際に足を運んでみては。

プラド美術館 ▲新古典様式で建てられたプラド美術館の気品漂う外観
世界三大美術館に数えられる プラド美術館
プラド美術館
3万点におよぶ歴代王室のコレクションなどの所蔵品の中から約3,000点を展示。1階にはヨーロッパ各国の絵画が、2階には中世から19世紀に至るスペイン絵画が一堂に。
サント・トメ教会 エル・グレコ『オルガス伯の埋葬』
サント・トメ教会 エル・グレコ『オルガス伯の埋葬』
トレドのサント・トメ教会にあるエル・グレコの作品。1323年に没したオルガス伯爵の逸話を題材にし、魂の昇天と肉体の埋葬の様子を見事に描いた最高傑作。
ピカソ美術館
ピカソ美術館
中世の貴族の館を改装。少年時代のピカソのデッサンや「青の時代」と呼ばれるバルセロナに滞在していた頃の作品を数多く展示。
国立ソフィア王妃芸術センター
国立ソフィア王妃芸術センター
マドリッドにある20世紀初頭以降の現代美術を集めた美術館。戦争の悲惨さを訴えるピカソの『ゲルニカ』が展示されています。
ダリ美術館
ダリ美術館
フィゲラスの街に突如現れる巨大な卵がのったダリ美術館。館内には、見て触って楽しめるダリの遊び心あふれる世界が広がります。
ミロ美術館
ミロ美術館
バルセロナ市街を一望できるモンジュイックの丘にあり、絵画はもちろん、ユーモアあふれるオブジェ作品も鑑賞できます。
STUDY! スペインが生んだ偉大な才能
  • ギリシャ生まれの前衛画家 エル・グレコ (1541〜1614)
    エル・グレコ
    ギリシアに生まれ、30代半ばでトレドに移り住む。宗教的精神に支えられ、自由な人体表現を完成させました。
    歴史年表A年代
  • 若くして宮廷画家になった ディエゴ・ベラスケス (1599〜1660)
    ディエゴ・ベラスケス
    セビージャに生まれ、24歳で宮廷画家に。視覚に忠実な作風は、後の印象派画家に影響を与えます。
    歴史年表B年代
  • 社会と人間の内面を描いた フランシスコ・デ・ゴヤ (1746〜1828)
    フランシスコ・デ・ゴヤ
    タペストリーの下絵製作者から、後に宮廷画家に。卓越した技法は近代絵画の幕開けを予感させました。
    歴史年表C年代
モデルニスモ以降の芸術家
モデルニスモとは、19世紀末〜20世紀初頭にバルセロナを中心に起こった芸術運動。ガウディに始まる近代芸術の新しい流れは、それまでになかった作品を生み出しました。

20世紀最高と評される芸術家
パブロ・ピカソ(1881〜1973)
モデルを多方面から見て一枚の絵にするというキュビズムの概念を確立したことで知られています。彫刻、版画、陶芸なども含め2万点以上の作品を残しました。
歴史年表D年代

自由奔放なシュルレアリスム
ジョアン・ミロ(1893〜1983)
一般的なシュルレアリスムとは一線を画したミロは、独特の世界を築いていました。1970年には、大阪万博に「無垢の笑い」を制作するために来日しています。
歴史年表E年代

独特の非現実的な世界に誘う
サルバドール・ダリ(1904〜1989)
偉大な才能をもって生まれたダリは、それ以上に自信家で派手なパフォーマンスを好み、作品だけに限らない数々の奇抜な行動で多くの人を驚かせました。
歴史年表E年代

HISTORY スペインの芸術から見た歴史

優れた芸術作品は昔から宗教や政治の歴史において、大きな影響を与え、その価値は高く評価されました。

必見! スペイン芸術作品INDEX
■プラド美術館(マドリッド)
  • エル・グレコ:『胸に手を置く騎士』『聖三位一体』『羊飼いの礼拝』
  • ベラスケス:『ラス・メニーナス』『バッカスの勝利』『マルガリータの王女』
  • ゴヤ:『裸のマハ』『着衣のマハ』『カルロス4世の家族』『我が子を喰らうサトゥルノ』
■ダリ美術館(フィゲラス)
  • ダリ:『雨降りタクシー』
■国立ソフィア王妃芸術センター(マドリッド)
  • ピカソ:『ゲルニカ』『青衣の女』『死んだ小鳥』
  • ミロ:『パイプをくわえる男』
  • ダリ:『偉大なる手淫者』『後ろ向きに座る女』
■ピカソ美術館(バルセロナ)
  • ピカソ:『ラス・メニーナス』
■ミロ美術館(バルセロナ)
  • ミロ:『財団のタペストリー』
アメリカ 美術鑑賞のポイント
  • 所要時間:じっくり観るには2〜3日はかかります。主要作品に絞れば、2〜3時間で鑑賞することも可能。
  • 空いている時間帯:12時前後は比較的空いています。駆け足になりますが、閉館の1〜2時間前もオススメ。
  • 音声ガイドとパンフレット:日本語の音声ガイドはありません。日本語版の解説書はインフォメーションで。
  • 鑑賞のマナー:館内での写真撮影はできません。大きな手荷物はクロークに預けて、ゆっくりと鑑賞。
『ドン・キホーテ』ゆかりの地を訪ねて
小説『ドン・キホーテ』の舞台ラ・マンチャ地方には、主人公の故郷や恋人が住む町など、ゆかりの地が点在。丘の上にはドン・キホーテが突進した風車群が佇みます。
  • ラ・マンチャ地方
  • ラ・マンチャ地方でドン ・キホーテを追体験
世界三大名画が二つもそろうスペイン
ディエゴ・ベラスケスの『ラス・メニーナス』と、エル・グレコの『オルガス伯の埋葬』。世界三大名画のうち二つがスペインに。『ラス・メニーナス』はプラド美術館で観られます。
  • プラド美術館
  • 名画がそろうプラド美術館

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