世界遺産 〜The World Heritage〜
第203回 チェコ
神聖ローマ皇帝が創り上げた美しき帝都
©f9photos
チェコの北西部に位置し、スメタナの交響詩『我が祖国』の美しい旋律そのままにヴルタヴァ川が街を流れ、中世から時の流れを止めてしまったかのようなプラハ。ここでは観光のハイライトとなっているプラハ城とカレル橋に焦点を当て、世界遺産の街を紹介いたします。
プラハの街が形成されたのは、神聖ローマ皇帝となったボヘミア王のカール4世が都と定め、各国から一流建築家を招き、帝都と呼ばれるにふさわしい街の建設を進めた14世紀に遡ります。ヴルタヴァ川に架かり旧市街とプラハ城を結ぶカレル橋は、ドイツ人建築家の設計により1402年に完成した、16連のアーチが優美な、プラハ最古の石造りの橋です。長さ約516m、幅約10mの橋の欄干には30体の聖人像が並び、なかには日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの像もあります。その中でも一際目立つ存在感の「聖ヤン・ネポムツキー像」があり、ほかの像は砂岩でできていますが、唯一この像だけが銅製で、橋に設置された初の彫像でもあります。また台座の銅のレリーフに触れると、幸運が訪れるといった伝説も。
次に橋を渡り対岸のプラハ城へ。9世紀に築かれた小さな砦をカール4世が大改修したプラハ城は、最大の名所として偉容を誇る聖ヴィート大聖堂、旧王宮、黄金小路の家々など多くの建築物の集合体です。それらの建物それそれが、異なる建築様式でつくられているため、ロマネスク様式やゴシック様式、バロック様式、ルネサンス様式など、様々な建築様式の美を目の当たりにすることができます。その中でも観光のハイライトとなる「聖ヴィート大聖堂」では大聖堂の地下に埋葬された、チェコの守護聖人の聖ヴァーツラフ、聖ヤン・ネポムツキー、カール4世などの墓も見学することができます。
「百塔の街」あるいは「千年の都」、「建物の博物館」など、いくつもの異名を持つプラハの景観は、カール4世がいなければ創り上げられなかったことでしょう。圧倒的な美しさで、誰もが息をのむこの街を、一生に一度は訪れて、心に焼き付けたいものです。
プラハの街が形成されたのは、神聖ローマ皇帝となったボヘミア王のカール4世が都と定め、各国から一流建築家を招き、帝都と呼ばれるにふさわしい街の建設を進めた14世紀に遡ります。ヴルタヴァ川に架かり旧市街とプラハ城を結ぶカレル橋は、ドイツ人建築家の設計により1402年に完成した、16連のアーチが優美な、プラハ最古の石造りの橋です。長さ約516m、幅約10mの橋の欄干には30体の聖人像が並び、なかには日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの像もあります。その中でも一際目立つ存在感の「聖ヤン・ネポムツキー像」があり、ほかの像は砂岩でできていますが、唯一この像だけが銅製で、橋に設置された初の彫像でもあります。また台座の銅のレリーフに触れると、幸運が訪れるといった伝説も。
次に橋を渡り対岸のプラハ城へ。9世紀に築かれた小さな砦をカール4世が大改修したプラハ城は、最大の名所として偉容を誇る聖ヴィート大聖堂、旧王宮、黄金小路の家々など多くの建築物の集合体です。それらの建物それそれが、異なる建築様式でつくられているため、ロマネスク様式やゴシック様式、バロック様式、ルネサンス様式など、様々な建築様式の美を目の当たりにすることができます。その中でも観光のハイライトとなる「聖ヴィート大聖堂」では大聖堂の地下に埋葬された、チェコの守護聖人の聖ヴァーツラフ、聖ヤン・ネポムツキー、カール4世などの墓も見学することができます。
「百塔の街」あるいは「千年の都」、「建物の博物館」など、いくつもの異名を持つプラハの景観は、カール4世がいなければ創り上げられなかったことでしょう。圧倒的な美しさで、誰もが息をのむこの街を、一生に一度は訪れて、心に焼き付けたいものです。
※写真・イラストは全てイメージです。ご旅行中に必ずしも同じ角度・高度・天候での風景をご覧いただけるとは限りませんのでご了承ください