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琉球王国のグスク/日本万国津梁とならん王国の壮大な夢の足跡

琉球王国のグスク

Story

群雄割拠の三山時代を経て、琉球の地に初めて統一王朝が誕生したのは15世紀前半。中国や日本、東南アジア諸国との交易で大いに栄え、その経済力をよりどころに独自の文化が花開いた時代でもありました。その象徴ともいえるのがグスクです。もともと按司(あじ)と称する豪族たちの軍事拠点として築かれたものですが、なかには石垣すらなく、岩山や崖、洞穴をグスクと呼ぶ場合もあり、聖域説や集落説など、その起源と役割には諸説あるようです。

那覇市東部には、ほかにも王家の墓である玉陵(たまうどぅん)、国王巡幸の際に安全を祈願した園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)石門、王家別邸だった識名園(しきなえん)があります。さらに南に下ると、琉球随一の聖域として知られる斎場御嶽(せーふぁうたき)があり、鬱蒼とした亜熱帯の森に巨大な岩が折り重なった三庫理(さんぐーい)と呼ばれる拝所には、霊的なエネルギーが満ちているのを感じます。

中部に点在する座喜味(ざきみ)・中城(なかぐすく)・勝連(かつれん)城跡は、いずれも城壁を残すのみ。ペリー提督も舌を巻いた石積み技術と、特有の緩やかな曲線美から、その全貌を想像してみるのも一興。北部に目を転じれば、北山の都城だった今帰仁(なきじん)城跡。険しい断崖に立つ難攻不落の城で、うねるように連なる約1.5kmの石垣が、風光明媚な風景と相まって得も言われぬ美しさです。

Photos

中城城跡

琉球王国時代の石積技術によって築かれた美しい曲線の城壁(中城城跡)

斎場御嶽

久高島を遥拝する地にある琉球王国最古の聖地(斎場御嶽)

Data

登録名
琉球王国のグスクおよび関連遺産群
登録年
2000年
分類
文化遺産
国名
日本
住所
沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101番地
アクセス
バス:本部循環線「やんばる急行バス」今帰仁村字泊今帰仁城趾入口バス停下車徒歩15分
ベストシーズン
通年