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奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島/日本希少な生物が住むかけがえのない地域

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

Story

2021年夏に国内で5件目の世界自然遺産となった奄美大島と徳之島(鹿児島県)、沖縄島北部と西表島(沖縄県)の4地域は、高温で湿潤な日本の亜熱帯。常緑樹の森に覆われ、動植物の種の多さ、絶滅危惧種や固有種の数の多さは日本の中で群を抜いています。

登録地域の面積は、横浜市ほどの広さの約4万3千ヘクタール。そこにシダ植物と種子植物1,819種、陸生哺乳類21種、鳥類394種、陸生爬虫類36種、両生類21種など多様な動植物が生息。その中にはIUCN(国際自然保護連合)レッドリストの絶滅危惧種95種も含まれます。かつて大陸の一部であった各島々が大陸から分離、結合を繰り返す中で、独自の進化を遂げた生き物たち。奄美大島と徳之島には、国の特別天然記念物のアマミノクロウサギが生息。奄美大島に生息するルリカケスは瑠璃色の鮮やかな鳥。アマミイシカワガエルは緑の地色と金色の斑点模様から「日本一美しいカエル」と言われます。「やんばる」と呼ばれる沖縄島北部の森には、絶滅が危惧されるキツツキのノグチゲラや飛べない鳥ヤンバルクイナが生息。河口にマングローブ林が広がる西表島の森には、イリオモテヤマネコが潜んでいます。

世界遺産となった島の人々は希少種の保護活動を強化しながら、自然環境保全と観光の両立を図ろうとしています。やんばるトレッキング、奄美大島や西表島でのマングローブ・カヌーなどのエコツーリズムは、自然と人間の関わりを考える良い機会となるでしょう。

Photos

ヤンバルクイナ

縞模様が特徴の飛べない鳥ヤンバルクイナ

マングローブ

マングローブの林をカヌーで探索

Data

登録名
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
登録年
2021年
分類
自然遺産
国名
日本
住所
鹿児島県奄美大島
アクセス
鹿児島空港から飛行機で約1時間(奄美大島)
ベストシーズン
3~4月,10~11月