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姫路城/日本天下一の誉れ高い荘重華麗な白亜の要塞

姫路城

Story

近世城郭建築の最高峰として、法隆寺と共に日本初の文化遺産に登録された姫路城。現存する城郭と遺構は、関ヶ原の戦いで功を立てた池田輝政が8年の歳月をかけて築城したもの。3重に壕をめぐらした螺旋状の縄張りはさながら迷路のようで、敵が容易に突破することのできない極めて実戦的な構造となっています。

渡櫓で結ばれた5層7階の大天守と小天守3基の存在感たるや圧巻で、幾重にも連なる千鳥破風・唐破風の屋根と、白漆喰総塗籠造の外壁が織りなす景観は、まさしく翼を広げた白鷺のごとき美しさ。幕末と太平洋戦争の戦禍を奇跡的に免れた不戦の城は、昭和の大修理、そして2015年3月に終了の平成の修理「姫路城大天守保存修理事業」を経て、現在も変わらぬ威容を誇っています。

宮本武蔵の妖怪退治、お菊井戸の播州皿屋敷、お夏・清十郎の悲恋など、城にまつわる逸話も多く、伝奇ファンならずとも興味を駆り立てられるところ。徳川家康の孫娘である千姫が、束の間幸福な日々を過ごしたのも姫路城でした。なお、パリ郊外にあるシャンティイ城とは姉妹城の関係にあります。

姫路城は桜の名所としても名高く、毎年4月には三の丸広場と西の丸庭園を中心にソメイヨシノなど約1,000本が咲き乱れ、多くの花見客で賑わいます。とりわけ夜桜は格別で、桜の向こうにライトアップされて白く浮かび上がる城は、はっと息を呑むほど艶やかです。

Photos

姫路城

美しい漆喰の白にお色直しをしたその姿は、白鷺の城といえるだろう

天守閣

40mを超える5重6階の大天守。下から見上げるとその存在感はより一層増す

Data

登録名
姫路城
登録年
1993年
分類
文化遺産
国名
日本
住所
兵庫県姫路市本町68
アクセス
バス:姫路駅北口から神姫バス乗車「大手門前」下車徒歩5分
ベストシーズン
通年