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第111回 ギリシャ

メテオラ 世界遺産

天上の神へと近づく 奇岩の頂の修道院群

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世界遺産 メテオラ

空にそそり立つ高さ20~600mほどの奇岩群。そして、岩山の頂にへばりつくように建つ修道院。その今にも剥がれ落ちそうな危うい建物の中で、キリスト教の修道士たちが天上の神に少しでも近づこうと祈りの日々を送っています。ここはギリシア中部のテッサリア平原。目を疑うような幻想風景が広がる地はメテオラと呼ばれ、世界遺産のなかでも希少な複合遺産です。

メテオラとは、ギリシア語で「中空に浮かぶ」を意味する「メテオロス」が語源。14世紀に標高約616mの岩山に築かれた最古にして最大の修道院、メガロ・メテオロン修道院も、ここから名付けられました。現在も物資を運び上げるのにロープウェーが使われる下界と隔絶された「中空の修道院」の内部は荘厳で、フレスコ画やイコン(聖画)など、ビザンチン美術の宝庫となっています。

メテオラは神の近くで祈るにふさわしい地でした。9世紀、俗世を離れた修道士たちが、岩山の裂け目や洞穴で修行を始め、14世紀には戦渦を逃れた修道士たちが加わり修道院が造られます。オスマン・トルコの時代にも修道院の建設は続き、16世紀の最盛期には24を数えるまでに。現在も活動している修道院の数は、メガロ・メテオロン修道院を含めわずかに6つですが、大自然の力とあつい信仰心が融合して生まれた中空に浮かぶ修道院群はまさに驚異です。

世界遺産 メテオラの写真

世界遺産|イコン画
メガロ・メテオロン修道院の壁を飾るキリストのイコン画
世界遺産|メテオラの奇岩群
切り立った崖の上にそびえ建つメテオラの修道院

世界遺産 メテオラの情報

◆登録名:
メテオラの修道院群
◆登録年:
1988年
◆分類:
複合遺産
◆アクセス:
アテネからカランバカまで鉄道で約5時間
世界遺産|メテオラ 地図

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