海外航空券+ホテル

心が躍り出すシルクロード 作家・佐藤真梨子が歩く

世界を渡り歩き、海外渡航歴は400回を超える旅の達人である作家・佐藤真梨子さんに、当ツアーに参加していただきました。ダメ元で原稿依頼してみたら、な、な、なんとOK。ちょっとしたハプニング(!)の思い出も含めて寄稿してくださいました。佐藤真梨子さんの目を通した雄大で手にとるようなシルクロード。

佐藤 真梨子(作家、エッセイスト、コラムニスト)

2007年に『幸せはあなたの手の中に』(名古屋タイムズ掲載コラム集/ペンネーム「綾小路まり」で執筆)で作家デビュー。海外渡航歴は400回を超え、1年の約半分は海外で過ごすという旅の達人。インドのホテルや楽しみ方を紹介する『愛と魅惑の国、嘘だらけの!?インド』(文芸社)は好評発売中!

愛と魅惑の国、嘘だらけの!?インド

作家:佐藤真梨子

ここは中国?西安からシルクロードへ

西安ってどこ? と思われた方もいらっしゃるでしょう。かつて、長安と呼ばれていたところです。
ここは、世界遺産の兵馬俑があることで有名になりましたが、シルクロードの起点というだけあり、西安市内には「ここは中国なのか?」と錯覚するような場所がいくつかあります。その理由のひとつは、回族の存在です。
回族はイスラム教徒であり、また、観光地の一角に彼らの居住区があります。
そして、彼らの顔立ちは、どこか西洋的。かつては、東洋と西洋が交わったところ、というだけあり、その証が、現在の西安にも、しっかりと残っています。
「昔、中国を訪れたことがある」と言われる方にとっては、現在の中国は、もしかしたら、あなたの知っている中国ではないかもしれません。 なぜって?特に、西安に至っては、街は清潔、ここに住む人々は、とても穏やかで優しい、とわたしは感じたからです。

砂漠のオアシスにて月牙泉と杏仁水で潤う

敦煌

敦煌

▲ ここから敦煌への旅が。

敦煌の空港に降り立ち、バス移動で最初に目にするのは、 巨大な砂の山。タクラマカン砂漠です。いよいよ、シルクロードに来た!という気分に。そして、鳴沙山へ観光に出かけると、きっと、すぐに気づくかもしれません。砂山のかたちが変わらないことに。
わたしは世界中の砂漠へ出かけましたが、砂嵐の季節があるものの、ほとんど動かない砂丘は初めて見ます。現地ガイドの説明によれば、鳴沙山は、北西と東南からの風がぶつかることで、古の時代から、その姿が変わっていないとのこと。強い風が吹く日には、ゴォーっと音を立てるということから鳴沙山と名付けられたそうです。また、砂が五色から出来ていることから、陽のあたり具合により、いろいろな色に見えるという面白さがあります。
ラクダに揺られ、または、徒歩などで、砂漠を進んでいくと、大きな楼閣と月のかたちをした
幻想的な湖が出現します。それが月牙泉。中国語で月牙は三日月を意味します。砂漠の真ん中に、2000年もの間、美しい水が湧き出しています。

月牙泉

月牙泉

◀ 杏仁水でちょっと一息。

この神秘の光景を目の当たりにすると、遥か昔にタイムスリップしたような感覚を経験するかもしれません。わたしは、ちょっとした感動で、心が躍り出しました。これら奇妙ともいうべき美しい光景を見ながら、敦煌の特産である杏仁水を小さな売店で買いました。現地ガイドに、お腹が緩くなると聞いていましたが、2つ飲んでも大丈夫でした。これが本当に美味。灼熱の砂漠で、心と体への潤いとなりました。

先達はラクダで現代人は新幹線で

高速鉄道

高速鉄道

▲ 高速鉄道でとっても便利に

壮大な歴史絵巻とも言うべき敦煌の莫高窟を見学した後、
その興奮も冷めやらぬまま、トルファンへ。
現代の移動手段はとても便利になりました。
中国版新幹線の高速鉄道でたったの4時間!
その昔、シルクロードを歩いて往来していた商人たちは、何日も
何か月もかけて、ときには命を危険にさらしながら行き交った不毛の
砂漠地帯です。
タクラマカン砂漠からゴビ砂漠へ、と言いたいところですが、
この「ゴビ」という言葉はモンゴル語で砂漠を意味します。つまり、「ゴビ砂漠」と言ってしまうと、「砂漠砂漠」と言っているようなもの。旅に出て、そのことに初めて気づかされます。
車窓に旅の情緒を感じながら、トルファンに到着。
ここからが、新疆ウイグル自治区です。駅舎から降り立つと、そこはもう、中国の景色ではありません。 まるで、ロシアか、中央アジア、に来たかのような風景に出会えます。そして、ホテルまでの移動中、たわわに実ったブドウ畑がずらり。田舎の情景が、目を楽しませてくれます。トルファンは、幻の都と言われる楼蘭があった場所の一部と伝えられています。本当に存在したのかどうか? 謎に包まれた一大王国。7世紀に玄奘三蔵がインドからの帰途、楼蘭に立ち寄ってみると「そこは廃墟と化していた」と『大唐西域記』に書いたそうですが、真相やいかに? しかし、実際にこの地を旅してみると、栄えた大国があったであろうと確信します。

大地のパワーを吸収して歴史の一部になる

火焔山

火焔山

▲ 大地のパワーを体いっぱいに。

どの国にも共通することですが、一国が栄える要因として、この地にも、豊富な水があります。それは、カレーズという素晴らしい地下水路システム。いまなお、古代そのままのかたちで現存し、ひとの営みに恩恵をもたらしています。カレーズにより、砂漠の中にある町(オアシス)は、スイカが年中収穫できるほど、緑豊かなのです。楼蘭が消えた理由もよくわかっていませんが、確かに存在していた、ということを、これらのことから力強く感じさせてくれます。
オアシスから遠くに視線を移すと、そこには火焔山が見えます。『西遊記』で有名になった場所です。この山は、砂岩が侵食してできたもので、
字の如く炎を思わせる赤い色と山肌の模様が、他の山にみられない、独特な特徴です。
表面温度70度と超高温。火焔山の写真スポットに立ってみると、大地のパワーを吸収して、体が元気になったような気がしました。この貴重な体験を多くの方々と共有したいです。ここまでの旅で、きっとあなたも歴史の一部になったような気分になるでしょう。

サンダルはNGだった(泣)「楼蘭の美女」

天池

天池

▲ スイスに来た気分。

旅の締めくくりはウルムチです。 さて、余談となりますが、わたしがここで体験した面白い話があります。
新疆ウイグル自治区博物館に「楼蘭の美女」をみるために立ち寄ったときのこと、わたしひとりだけ、入り口のセキュリティを通ることができなかったのです。理由は、サンダルを履いていたから。かかとに紐のない靴は立ち入り禁止だったのです。クロックスはよくて、サンダルはダメなんて…。ブーツだったら、理解できます。 爆弾を隠しているとか疑われますから。ただの、つっかけですよ!
つっかけ。どんな理由があるにせよ、これには笑ってしまいました。そんなハプニングも旅の醍醐味です。
ウルムチ市内から約1時間半、バスに揺られると、その先にある天池にたどり着きます。ここまで来るツアーはなかなかありません。雄大な天池の情景は、まるで、スイス? またしても、中国のイメージとはかけ離れた景色が広がっていました。美しい湖。澄み切った空気。湖のほとりには、青々した木々があり、その向こうに見える高い山々には、真っ白な雪が降り積もっています。
その雄大な景色を眺めながら、西安からはじまった旅が終わりを迎えようとしたとき、その町、その都市、その道、その景色、どれ1つ取っても、同じものがなかった、ということを思い起こしました。中国人だけでなく多様な民族が住み、ヨーロッパを彷彿とさせる遺跡や建物があり、インド文化が色濃く介入し、日本に伝わっている仏教の教えがあり、中東からやってきたであろうドライフルーツなどの食文化があり、ツアーの基本食は、その土地の名物を含む中国料理、などなど。わたしはいま、どこにいる?というような具合で、毎日が驚きの連続。
先人たちがたどったシルクロードをわたしも辿った! 古代のロマンに身をゆだね、心地よい時間を何度も何度も振り返りました。この感動をぜひ! 皆さまにも、体験していただきたいと思います。
さあ、皆さま! 悠久のロマンあふれるシルクロードの旅へ、ぜひ、おでかけください。

佐藤真梨子さんが参加したコースがコチラ!

20184〜10出発では

206名様にご参加

いただきました!

敦煌
ご希望の方にはラクダ乗り体験もお楽しみいただけます
鳴沙山
敦煌の南にある大砂丘、鳴沙山。東西40kmにわたる砂丘の連なりは、まさに砂漠のイメージそのものです。風に吹かれて流れ落ちる砂の音が、まるで山が鳴いているように聞こえたところから、この名が付いたといわれます。
ウルムチ
新疆天山・天池
中国の西の果て、雪を頂く標高6000m級の山々からなる連峰にかこまれた天然湖。透きとおる水をたたえた神秘的な美しさに包まれていると、まるで別世界にいるかのような気持ちにさえなってきます。
西安
明代城壁
古くは長安と称され、世界的に有名な古都。現存する城壁は12世紀の明の時代のもの。シルクロードの旅の始まりです。
トルファン
ベゼクリク千仏洞
ウイグル語で「装飾された家」という意味のベゼクリク。南北朝から元代(6〜14世紀)にかけて造られた石窟が多く見られます。異文化の衝突の地らしく、盗難や破壊の被害にあった窟も多数にのぼっています。
乾季で気候も落ち着くベストシーズンシルクロードへ!

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※写真・イラストは全てイメージです。ご旅行中に必ずしも同じ角度・高度・天候での風景をご覧いただけるとは限りませんのでご了承ください

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