世界遺産 〜The World Heritage〜
第72回 ドイツ
華麗によみがえる バロックの栄光
エルベ川に沿って広がるドイツきっての古都ドレスデン。壮麗なバロック様式の歴史建造物と、周囲の自然が織りなす美しい景観は、あの文豪ゲーテをして「エルベのフィレンツェ」と言わしめたほど。波瀾万丈の歴史から見事復活を遂げたザクセンの宝石は、建都800年を迎えて、ますます輝きを放っています。
15世紀後半、ザクセン選帝侯の宮廷所在地として栄えたドレスデンは、アウグスト強王(1670〜1733)の時代にその最盛期を迎えます。王は経済・産業の振興を図るとともに、バロック様式の都市建設や文化芸術の発展に情熱を注ぎました。欧州初となる白磁(マイセン)の製作に成功したのもこの頃。第二次大戦で壊滅的な打撃を受けましたが、不死鳥のように蘇り、往時の美しさを取り戻しつつあります。
エルベ川南側の旧市街には「バロックの都」の面影を伝える見どころがぎっしり。世界屈指の陶磁器・絵画コレクションを擁するツヴィンガー宮殿、膨大な財宝が並ぶドレスデン城は、ザクセン王家栄華の証。ワーグナーが「タンホイザー」を初演したゼンパーオーパー、戦災を免れたマイセン磁器の壁画、川沿いの散歩道ブリュールのテラスも必見。そして、忘れてはならないのが、再建されたフラウエン教会。釣鐘型のドームを戴く、慈愛に満ちたシルエットが印象的です。
※エルベ川に架かる橋の建設が文化的景観を損ねるという理由により、2009年6月にドレスデンは世界遺産の登録を抹消されました。
15世紀後半、ザクセン選帝侯の宮廷所在地として栄えたドレスデンは、アウグスト強王(1670〜1733)の時代にその最盛期を迎えます。王は経済・産業の振興を図るとともに、バロック様式の都市建設や文化芸術の発展に情熱を注ぎました。欧州初となる白磁(マイセン)の製作に成功したのもこの頃。第二次大戦で壊滅的な打撃を受けましたが、不死鳥のように蘇り、往時の美しさを取り戻しつつあります。
エルベ川南側の旧市街には「バロックの都」の面影を伝える見どころがぎっしり。世界屈指の陶磁器・絵画コレクションを擁するツヴィンガー宮殿、膨大な財宝が並ぶドレスデン城は、ザクセン王家栄華の証。ワーグナーが「タンホイザー」を初演したゼンパーオーパー、戦災を免れたマイセン磁器の壁画、川沿いの散歩道ブリュールのテラスも必見。そして、忘れてはならないのが、再建されたフラウエン教会。釣鐘型のドームを戴く、慈愛に満ちたシルエットが印象的です。
※エルベ川に架かる橋の建設が文化的景観を損ねるという理由により、2009年6月にドレスデンは世界遺産の登録を抹消されました。
※写真・イラストは全てイメージです。ご旅行中に必ずしも同じ角度・高度・天候での風景をご覧いただけるとは限りませんのでご了承ください