純粋かつ情熱的な詩を謳った詩人、ウィリアム・ワーズワース。両親を早くに亡くし、孤独な少年時代を過ごした彼の心を優しく慰めたのは、どこまでも瑞々しく広がる大自然の風景でした。自然の美しさと尊さを愛していた彼は、自身が晩年を過ごしたライダル・マウントの家の庭園をとても慈しんでいました。
自然の風景と庭園を違和感なく馴染ませたランドスケープガーデン(風景式庭園)と呼ばれる広大な庭のデザインを自ら手がけ、季節が移り変わるごとに色鮮やかな花々を咲き誇らせ、見る者を優しい気持ちにさせてくれる庭園は、ワーズワースが心からこの庭園を愛していたことが感じ取れます。
ワーズワースが亡くなり150年経った今でも、彼の庭園は当時と変わらぬ美しい姿で、湖水地方の自然が醸しだす静寂の中に佇んでいます。 |