
日帰り入浴・湯めぐりも楽しめる登別温泉。なかでもオススメの施設をご案内。11種類の泉質を持つ登別温泉を肌で感じます
登別温泉が湧き始めたのはおよそ1万年前。火山活動により生じた火口から温泉が湧出しました。噴煙とともに煮えたぎる熱湯が噴出し、登別温泉の源泉として利用されている地獄谷も、巨大な火口のひとつ。豊富な湯量と11種類もの泉質を誇り、「温泉のデパート」と形容されます。
旅館のお風呂もバラエティに富む
登別とはアイヌ語で「ヌプルペツ=白く濁った川・色の濃い川」の意味。古くからアイヌの人々は、川の色が変わるほど豊富に湧き出す温泉を薬湯として用いていました。安政5年、地獄谷で硫黄を採掘していた岡田半兵衛が共同浴場を造り、同じころ湯守となった滝本金蔵が私費で道路を開き、湯宿を経営したのが登別温泉の始まり。
大正から昭和のはじめにかけて室蘭の実業家・栗林五朔により、登別駅~登別温泉間の交通が馬車鉄道、軽便鉄道、バスと次々に整備され、現在の登別温泉の基盤がつくられ、北海道を代表する温泉街へと発展を遂げました。
写真提供:登別市観光経済部観光室観光振興グループ
自然に囲まれた温泉街
亜寒帯湿潤気候で、春先に肌寒い日があり、盛夏の7〜8月も25℃を超える日は数えるほどしかありません。秋はさわやかな晴天が続き、冬の最低気温は氷点下を下回りますが、内陸部ほど気温が下がることはありません。
複数の泉質の熱湯が毎分3,000リットルも噴出している地獄谷をはじめ、大湯沼、奥の湯などの火口跡やクスリサンベツ川沿いおよそ36カ所の源泉から、1日1万トンもの湯が湧き出している登別温泉。
硫化水素泉、食塩泉、鉄泉、単純炭酸泉、重炭酸土類泉、明礬泉、硫酸塩素〈芒硝・石膏・正苦味〉泉、重曹泉、放射能泉と11種類の泉質を持つ世界でも珍しい温泉です。乳白色、無色透明など色も異なり、それぞれの効能があります。
有名な乳白色だけではない
北海道で最初に国民保養温泉地に指定されたカルルス温泉は、登別温泉の北西約8kmにあり、ラジウムを豊富に含む名湯として有名。その間には自然に囲まれた上登別温泉が湯けむりをあげ、登別温泉の南東約5kmには、遥かに太平洋を望む静かな隠れ家的温泉・新登別温泉があります。
写真提供:登別市観光経済部観光室観光振興グループ
湯治先としても根強い人気
大湯沼から流れ出る大湯沼川を利用した天然の足湯。川沿いに丸太のベンチがあり、場所によって湯の温度が異なるので、好みの温度で足湯が楽しめます。泉質は血行促進に効果がある硫化水素泉。周囲には原生林が生い茂り、新緑や紅葉を眺め足をつけていると全身が温まってきます。
原生林のなかで足湯を楽しむ
明治中頃に開かれ、当時ドイツ領でカルルスバードと呼ばれていたチェコのカルロビバリー温泉と泉質が同質であるためカルルス温泉と名付けられました。ラジウム豊富な単純温泉で、薬効の高い湯治に適した温泉です。