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河港都市グリニッジ/イギリス世界の標準時と大英帝国の栄光を刻む町

河港都市グリニッジ

Story

ロンドン南東部、テムズ川の河畔で世界の標準時を刻むグリニッジは、16世紀にヘンリー8世によって造船所が開かれてのち、王立天文台や王立海軍学校など海事にかかわる施設が次々に建設され発展。大航海時代のイギリスを支えてきた由緒ある港町です。1997年には、歴史上重要な時代の都市として世界遺産に登録されました。

まずはグリニッジパーク内にある旧王立天文台へ。1675年に航海術の向上を目的にチャールズ2世の命で造られ、1884年の国際会議でここが世界の時間の基準となる場所になりました。中庭に引かれている経度0度の子午線は、西半球と東半球を股にかける体験ができると人気です。1703年に建てられた旧王立海軍学校は、ヘンリー8世とエリザベス1世が生まれた宮殿があった場所に建てられた海軍病院が前身。バロック様式の荘厳な建物は数多くの映画のロケ地にもなっているので、見覚えがある方も多いのでは。また、中国から英国まで紅茶を運ぶ「ティー・クリッパー」として1869年に建造され、当時世界最速を誇った大型快速帆船「カティ・サーク号」、英国海軍の輝ける歴史を網羅した国立海洋博物館など、見どころは尽きません。

ロンドンの中心部からテムズ川の水上バスでグリニッジを目指せば、セント・ポール大聖堂やロンドン塔など河岸に連なる威風堂々たる建造物群。そしてタワー・ブリッジをくぐり約1時間30分、世界の海に君臨した大英帝国の栄光を偲ぶことができることでしょう。

Photos

グリニッジ天文台

グリニッジ天文台(旧王立天文台)を中心に現在の「グリニッジ標準時」の基準となっています

子午線

旧王立天文台には、西半球と東半球の境目である経度0度の子午線があります

カティ・サーク号

旧王立海軍学校にある当時世界最速を誇った大型快速帆船「カティ・サーク号」

Data

登録名
河港都市グリニッジ
登録年
1997年
分類
文化遺産
国名
イギリス
アクセス
ロンドンのバンク駅からカティ・サーク駅まで電車(DLR)で約20分。
ベストシーズン
通年