シギリヤ

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世界遺産 〜The World Heritage〜

第126回 スリランカ シギリヤ 王の狂気と孤独を伝える 美女の壁画と山上の王宮跡

第126回 スリランカ

シギリヤ

王の狂気と孤独を伝える 美女の壁画と山上の王宮跡

世界遺産|シギリヤ

Story

ンドの南に浮かび、紅茶と宝石の産地で知られる「輝きの島=スリランカ」。熱帯のジャングルが鬱蒼と広がる島の中央部に、シギリヤ・ロックと呼ばれる高さ約195mの岩山が忽然と聳え、その頂にはシンハラ王朝の5世紀、父を殺害し王位を奪ったカッサパ1世が築いた王宮の跡があります。仏教国で父殺しは最大の罪。罪の意識から逃れるかのように、断崖の上に安住の世界をつくり上げたのでした。

かつてワニが放たれていた、城壁を取り囲む蓮の水路を越え一直線に進むと、岩山の中腹に美女の壁画『シギリヤ・レディ』が迎えます。カッサパ王が父を弔うために描かせ、当初は500体あったようですが、風化により現在は18体が残るのみ。花や草木などの顔料で描かれた美女たちは妖艶で、その壁画が映るように磨き上げられた岩壁「ミラーウォール」も近くにあります。さらに階段を登りライオンの前足が彫刻された「ライオンの入口」へ。以前は頭部もあり、ライオンが大きく口を開け王宮へと導いていました。シンハラ語でライオンをシンハ、のどをギリヤといい、これがシギリヤの語源ともいわれています。

「狂気の王」カッサパが王位に就いたのは459年。7年後に山上の豪奢な王宮は完成しますが、わずか11年後には異母弟の反攻にあい自害。生涯自責の念は消えることがなかったと思われます。野望と悲哀が交錯する王宮は跡形もなく、かたや1500年を経てもなお鮮やかさを保ち続けるシギリヤ・レディ。その微笑みは父王の死を悼み、カッサパ王の罪さえ許すかのように穏やかです。

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かつてワニが放たれていた、城壁を取り囲む蓮の水路を越え一直線に進むと、岩山の中腹に美女の壁画『シギリヤ・レディ』が迎えます。カッサパ王が父を弔うために描かせ、当初は500体あったようですが、風化により現在は18体が残るのみ。花や草木などの顔料で描かれた美女たちは妖艶で、その壁画が映るように磨き上げられた岩壁「ミラーウォール」も近くにあります。さらに階段を登りライオンの前足が彫刻された「ライオンの入口」へ。以前は頭部もあり、ライオンが大きく口を開け王宮へと導いていました。シンハラ語でライオンをシンハ、のどをギリヤといい、これがシギリヤの語源ともいわれています。

「狂気の王」カッサパが王位に就いたのは459年。7年後に山上の豪奢な王宮は完成しますが、わずか11年後には異母弟の反攻にあい自害。生涯自責の念は消えることがなかったと思われます。野望と悲哀が交錯する王宮は跡形もなく、かたや1500年を経てもなお鮮やかさを保ち続けるシギリヤ・レディ。その微笑みは父王の死を悼み、カッサパ王の罪さえ許すかのように穏やかです。

Photos

世界遺産|シギリヤ・レディ
▲豪華な宝石を身につけ、静かに微笑む『シギリヤ・レディ』
©Chinthaka Saranaweer
世界遺産|ライオンの入口
▲頂上の宮殿へと登る「ライオンの入口」には今も巨大な足が残る
©Valery Shanin

Data

◆登録名:
古代都市シギリヤ
◆登録年:
1982年
◆分類:
文化遺産
◆アクセス:
スリランカのコロンボ国際空港から車で約4時間

※写真・イラストは全てイメージです。ご旅行中に必ずしも同じ角度・高度・天候での風景をご覧いただけるとは限りませんのでご了承ください。

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