ニュージーランド南島、世界遺産テ・ワヒポウナムの大部分を占めるフィヨルドランド国立公園。タスマン海に面した海岸線に連なる大小14のフィヨルドのうち、最も有名なのがこのミルフォードサウンドです。氷河によって垂直に削り取られた山々が、1,000m以上にわたって海面からそそり立つドラマチックな眺めは、この国を代表する風景のひとつ。
マオリの伝説によれば、1万年前の活発な氷河活動によってできたフィヨルドの複雑な地形は、神と崇められていたトゥテ・ラキファノアという巨人が斧を使って刻んだものだとか。付近の年間降水量は6,000mmを超え、晴天の日は非常にまれ。大量の雨はコケやシダに覆われた豊かな森を育み、また岩肌を伝う幾筋もの滝となって海に注ぎ込みます。
ミルフォードサウンドの変化に富んだ景観を楽しむには、クルーズが最適。標高約1,692mのマイター・ピークの雄姿、豪快に落下するボーウェン滝、岩場で休息するアザラシの姿など、瞬きする間も惜しくなる感動的な景色の連続です。船内に一泊するオーバーナイトクルーズでは、カヤックや小型ボートで沖に繰り出し、刻一刻と変わる自然をより間近に観察することができます。
また、ニュージーランドと言えばグレートウォーク。世界一美しい散歩道として有名なミルフォードトラックは、すべてのトレッカーの憧れの地でもあります。そのバラエティに富んだ自然の風景は、まさしく「地球の箱庭」の名にふさわしいものです。



写真提供:ニュージーランド政府観光局