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城塞都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔/アゼルバイジャン過去と未来が同居するカスピ海沿いの城塞都市

城塞都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔

Story

2025年国際博覧会の開催地を大阪と競ったバクーは、カスピ海と黒海に挟まれたアゼルバイジャンの首都。古くからシルクロードの要衝として栄え、現在は石油や天然ガスで発展。アゼルバイジャンで初めて世界遺産に登録された旧市街は城壁で囲まれ、石造の城門や石畳の街路が、隊商が行き交ったかつての賑わいを彷彿させます。

世界最大の湖、カスピ海からの風が吹き渡るバクーは、ペルシャ語で「風の町」の意味。この地を支配していたシルヴァンシャー王朝が15世紀に建てたシルヴァンシャー宮殿には王族の霊廟、ディワンハーネ(謁見の間)、ハーレム、ハマム(浴場)、モスクなどが残され往時を伝えます。 また、高さ30mの乙女の塔は一説には紀元前、ゾロアスター教(拝火教)寺院として建てられ、12世紀に要塞として建て直された石壁の塔。結婚を強要された王女がここからカスピ海へ身を投げたとの伝説に由来しています。螺旋階段を登り塔の上へ出ると、カスピ海そして旧市街の彼方にフレイムタワー(炎の塔)や新市街の高層ビルが立ち並ぶ不思議な光景が広がります。

1991年に旧ソ連から独立したアゼルバイジャンはカスピ海の油田開発に成功し、驚異的な経済成長を遂げました。今も高層ビルの建設ラッシュが続き、カスピ海上の人工島に世界一高いアゼルバイジャン・タワーの計画が進むバクー。過去が化石化したような世界遺産の城塞都市に隣接して、近未来の都市が出現しつつあります。

Photos

シルヴァンシャー宮殿

アゼルバイジャン初の世界遺産「シルヴァンシャー宮殿」

乙女の塔

12世紀に要塞として建て直された「乙女の塔」

Data

登録名
城塞都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔
登録年
2000年
分類
文化遺産
国名
アゼルバイジャン
アクセス
ヘイダル・アリエフ国際空港から車で約30分